2018年11月19日月曜日

リテラシー史研究会で映画

リテラシー史研究会。榛葉日記の翻刻もかなり進み、引揚げて来た頃からはじまって現在は直木賞の受賞前後のあたりに。榛葉の作品「乾いた湖」を皆で読み、中野綾子氏が映画版『乾いた湖』について報告、あわせて皆で映画鑑賞。原作と映画のあまりの違いに唖然とするが、この相違から当時の映画製作のいろいろな問題が見えてくるのもまた興味深かった。

2018年11月12日月曜日

青森へ調査に

青森公立大学の横手一彦氏のところに史料調査でうかがう。シカゴ大学でお世話になった故奥泉栄三郎氏の資料で、氏の蔵書については早稻田大学図書館に寄贈して頂くこととなった。一方、氏の遺した文書資料については、一括して横手氏のもとにご家族より送られていた。このため、文書資料の方を見せてもらいに訪問。その夜には青森県近代文学館の竹浪直人氏が加わり食事。雰囲気のよいお店でとても楽しい夜が過ごせました。


2018年11月2日金曜日

クエンさんの講演

ベトナム社会科学院で、調査に行くたびにいつも通訳、調整役でお世話になっていたクエン氏は、今年、国際交流基金フェローとして国学院大学で5ヶ月間にわたって研究にあたっていた。帰国にあたっての研究報告「ベトナムにおける日本の明治時代研究 ―落語からのアプローチ」が国際交流基金で開催され、拝聴。特に明治の落語史を丹念に調べての報告や、日本での落語の関係者との交流など盛りだくさんの報告でした。


2018年10月22日月曜日

「文学国語」をめぐるシンポジウム

ベトナムから帰って息つく暇もなく、全国大学国語教育学会でシンポジウムでの報告が入っていた。「「文学国語」という考えかた―新学習指導要領下における国語科教育の再編成―」というタイトルで、いわゆる「文学国語」をめぐる問題を各自の観点から論じる形に。この学会に参加するのははじめてで、シンポジウムは武蔵大学の宮川健郎氏がコーディネータとなり、私と同僚でもある幸田国広氏、広島大学の山元隆春氏、ディスカッサントに武蔵野大学の三田雅広氏に入る形。


2018年10月18日木曜日

ハノイ大学で開催された国際学会「グローバル化時代における日本語教育と日本研究」に出席。「ハノイ日本文化会館資料から見えてくるもの 第二次大戦期の日本の文化外交」と題して報告。小峰和明氏らの環境文学の研究グループによる報告と一緒に報告。ハノイから足をのばしてニンビンの見学も。



2018年8月31日金曜日

ラオス国立大学へ

29日にはラオス国立大学の日本学科に調査にうかがい、翌日は同じキャンパスにあるLJI、ラオス日本人材開発センターへ。大学は町の中心からバスで15分ほど。前日の国立図書館の前を通って今少しのところ。大学のことを聞くと皆、「あ、Don Dokのことね」という感じで反応。大学がいくつもあるというわけではないので、何々大学というよりも所在の村名で通じるとのこと。30日には国際交流基金アジアセンターのビエンチャン事務所にうかがって所長の内田氏より聞き取りを行った。





2018年8月29日水曜日

ラオスでの調査

ラオスでの日本語文献調査。8月28日にはラオス国立図書館へ。図書館では職員のヌーニ氏に対応してもらい、図書館長からも聞き取り。ヌーニ氏は日本語文献担当というわけではないが、幸いなことに日本の大学を出て10年間日本で生活しており、日本語に堪能で大変助けられた。

ちなみに国立図書館は町の中心地からだいぶ北の方に移転。ガイドブックを含めて情報が更新されていないこともあるので注意。

2018年8月21日火曜日

ベトナムの調査も最後に

ベトナム社会科学院での調査。今回は調査とはいえ、目録作成はほぼ終わっており、各自の関心のある資料の調査や、所蔵機関への最終的な報告を行った。また、これまではハノイでの蔵書調査のみであったが、今回はハロン湾にも足をのばすことができた。とはいえとんでもない暑さでハノイにもどったときはへとへとに。



2018年8月19日日曜日

誕生日のお祝い

誕生日のお祝いということでパラグライダーで空を飛ばせてもらうことに。予定した日は天候がすぐれず翌日に延期、翌日、天候がうまい具合に天候が回復し、富士を見ながらの飛行。


2018年7月23日月曜日

訃報に接して

講演会でご出演頂いた内山幹敏氏の訃報が届く。講演会はついこの間のことなので、思わず耳を疑う。貴重な時間を頂いた内山氏に感謝するとともに、心よりご冥福お祈り致します。

2018年7月9日月曜日

リテラシー史研究会

リテラシー史研究会。榛葉英治の日記翻刻を進めるとともに、著作をもとにした読書会を並行して行うことに。河内聡子氏の報告で榛葉の『釣魚礼賛』の読書会。釣りをめぐるジャーナリズムの動向を歴史的にたどってみることにもなり、ほとんど未開拓の領域だけに面白い資料や発見も多々あった。

2018年7月8日日曜日

教育総合研究所イベント

教育総合研究所イベントを開催。教育最前線講演会のイベントでいつもは複数の講演者で行うが、今回は一人の講演者にお願いして開催。しかも講演者の内山幹敏氏はALS(筋萎縮性側索硬化症)で身動きができず、視線を文字に向けることで言葉を発信、短歌を作って歌集も刊行している方。『教育の原点 ―ALS患者が短歌をとおして語りかける 人生で一番大切なこと―』と題して、ご自宅から中継というこれまた研究所としてははじめての試み。講演者の学生時代のサークル仲間や先生方も集まり、会場からの質疑なども行われた。準備にあたった研究所の人々や講演者を支えてくれた周囲の人達のおかげでとても素敵な会となりました。


2018年3月31日土曜日

国語国文学科の歓送迎会

毎年恒例の国語国文学科歓送迎会。千葉俊二先生がご退職。また助手も一名交代。今年は水月ホテル鴎外荘で行いました。会の後で鴎外旧邸内を散策。

2018年3月26日月曜日

今年の卒業式

ゼミの卒業生たち。夏合宿や打ち上げ、発表会など、色々とやりました。それぞれの抱えたテーマに皆しっかりと取り組んできました。おめでとうございます。


2018年3月2日金曜日

ローマ大学の国際会議



2月の27日にローマ大学の国際会議「Realms of Words」に出席。基調講演として「The Gift Left Behind: Japan's Cultural Propaganda during World War II, New York, Hanoi, and Rome」と題して報告をした。勤務先の仕事で日本を出たのは26日の夕。ローマに着いたのは講演当日の早朝。ローマは数年ぶりの大雪で寒いうえに疲れはしたが、日本の紙芝居や浪曲に関する研究など、刺激的な講演がたくさんあって本当に楽しい学会だった。

2018年2月28日水曜日

『リテラシー史研究』第11号を刊行

リテラシー史研究会から『リテラシー史研究』の第12号を刊行。目次は以下の通り。ベトナムでの共同研究の成果報告がまとまって掲載されることに。

谷崎潤一郎の〈映画離れ〉
 ―ドイツ映画『ヴァリエテ』と室生犀星の映画評を補助線に 柴田 希
教科書における「伊豆の踊子」削除・編集箇所概略表 西尾 泰貴

〈ベトナム社会科学院所蔵・旧フランス極東学院日本語資料調査〉
江戸時代初頭の出版物を中心に 海野 圭介
日越交流に関わる資料を中心に 佐野 愛子
「河内日本人会会員名簿」について 中野 綾子
ハノイ日本文化会館関係資料について 和田 敦彦


2018年2月8日木曜日

『リテラシー史研究』 第11号刊行

『リテラシー史研究』の第11号を刊行。今回の目次は以下の通り。ベトナム社会科学院での調査が進んで、関連する資料の紹介や研究がいくつか集まったため、小特集のような形となった。

谷崎潤一郎の〈映画離れ〉
 ―ドイツ映画『ヴァリエテ』と室生犀星の映画評を補助線に 柴田希
教科書における「伊豆の踊子」削除・編集箇所概略表 西尾泰貴
〈ベトナム社会科学院所蔵・旧フランス極東学院日本語資料調査〉
 江戸時代初頭の出版物を中心に 海野圭介
 日越交流に関わる資料を中心に 佐野愛子
 「河内日本人会会員名簿」について 中野綾子
 在仏印日本文化会館関係資料について 和田敦彦