日本語図書館は中央図書館ではなく人文学部の図書館にまとめて配架しており、調査はしやすかった。ちょうど大学に近い宿にいたため、歩いてキャンパスまで行き来できた。たまたまチュラロンコーン大学を訪れた折に、奈良教育大学の日高佳紀さんが教えに来ていた。さっそく連絡をとって夕食をともに。
次に向かったのはタマサート大学のランシットキャンパス。バンコクの北、40キロほどのところで、車で向かった。日本語教育を担当しているスーニーラットさん、桃井菜奈恵さんから話をうかがうことに。チュラロンコーン大学とともに日本学では実績をもつ大学。2011年の洪水でキャンパスも被害を受けた。中央図書館はリニューアルされ、日本語図書もそこに収められている。ただ、図書館スタッフと連絡をとっていたなかったために日本語蔵書についての情報が十分得られなかった。
バンコクにもどり、国際交流基金の日本文化センターで追加の情報収集にあたった。坪井紀子さん、それにThirawat Arayarungroteさんから、同機関の図書館の情報を提供して頂いた。タイは日本人会の歴史も古く、刊行物も出している。今回の調査日程では難しかったが、次回調査では是非訪れたい。
次にシラパコーン大学のサナームチャン・キャンパスへ。バンコクの西、50キロほどのところに位置。図書館司書のSompong Misstaさんから状況をうかがう。規模の小さい日本語蔵書ではあったが、蔵書の詳しい情報は、図書の管理者から聞き取りをすることが一番効率的であることがわかった。
バンコクから、空路で次にチェンマイに向かった。チェンマイ大学の日本研究センターで、中井仙丈さん、サランヤー・コンジットさんから、日本語蔵書の現状についての詳細な情報を頂いた。日本語資料の活用も活発で、寄贈に来る学生達の姿も。