26日は日本近代文学会の特集「近代文学研究を縛るもの」のテーマでディスカッサントとして報告。二日続きでそれぞれ別の学会で報告するというのははじめて。むろんディスカッサントなので報告に対するコメントを中心にするという方法もあったが、せっかくなので自身の発表もさせてもらった。前日に扱った戦時下の早稲田大学の「国文学研究の研究」は、研究を何がしばっているのか、を考えるのにとても役立つ情報になると思ったので、それをベースに、私なりに問題提起をしてみることにした。
シンポジウムでは以下の方々からそれぞれの観点で報告を頂いた。打ち合わせも刺激的で楽しかった。
特集 近代文学研究を縛るもの 制度の中の〈正当〉を問う
荒木 優太 在野研究はサークルイズムか?
岩川ありさ 前未来形の文学 「近代文学研究」は誰の生にとって重要であるのか
河野 至恩 「日本語を選び取る」ことと日本語文学 複言語主義から見た近代文学研究と言語
2019年5月27日月曜日
2019年5月26日日曜日
韓国檀国大学校と合同で国際会議
5月25日、韓国・檀国大学校と早稲田大学共同の学術大会「東アジア 知識人文学 国際学術大会」で報告。私は「第二次大戦下早稲田大学の国文学研究 : 変貌する東アジア研究の中で」と題して、おもに国文学研究領域が戦時期に再編されていく過程を論じた。早稲田大学の国文学研究の歴史についてはこれまでにも記述されてきてはいるが、この時期をきちんと調べて論じた研究が空白のまま。戦時期に早稲田大学の国文学領域が果たした役割をできるだけ追ってみた。プログラムへのリンク。
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