1月23日に早稲田大学国語教育学会の以下の冬期例会がオンラインで開催された。
榎本隆之氏
「コロナ後の国語科デジタルコンピテンシー メディア・リテラシーと学習者・指導」
三尾忠男氏
「オンライン授業におけるアクティブ・ラーニングの実践と課題 大学教職授業での実践と学生アンケートより」
ただ、この日は教育総合研究所が行っている公募研究の成果報告の日でもあった。
というわけでともにオンライン開催だったので、二つの端末で参加し、視聴。
1月23日に早稲田大学国語教育学会の以下の冬期例会がオンラインで開催された。
榎本隆之氏
「コロナ後の国語科デジタルコンピテンシー メディア・リテラシーと学習者・指導」
三尾忠男氏
「オンライン授業におけるアクティブ・ラーニングの実践と課題 大学教職授業での実践と学生アンケートより」
ただ、この日は教育総合研究所が行っている公募研究の成果報告の日でもあった。
というわけでともにオンライン開催だったので、二つの端末で参加し、視聴。
昨年改訂、出版した拙著『読書の歴史を問う』で、内田魯庵「破垣」について「この小説が、「風俗壊乱」の理由によるのか、「安寧秩序妨害」の理由によるのかは、今もってはっきりしない。」(153頁)とあるが、当時の「官報」に「風俗ヲ壊乱スルモノト認メ」とある。
発禁資料を調べる際、まず「検閲」と「調べ方」という二つの言葉で検索をかけることをすすめている。現在では国立国会図書館のリサーチナビに容易にたどり着き、よくできているサイトなので説明が大幅に省ける。
戦前期の検閲の場合、今ではリサーチナビで以下のように説明がある。
4-1発禁処分の事実関係を調べられる文献
官報(大蔵省印刷局[編])
1888年11月から1910年6月まで、「出版物発売頒布禁止」の告示を掲載しています。
現在では「官報」電子資料へのリンクまではられており、参照も容易。
「破垣」は『文芸倶楽部』の1901年1月号なので1月の官報を見ると7日の官報、「司法及警察」の「発売頒布停止」の項目に「風俗ヲ壊乱スルモノト認メ」とある。
この作品については昨年刊行された日比嘉高氏『プライヴァシーの誕生』(新曜社、2020年)でも扱われており、ちゃんとこの資料が引かれている。
拙著は昨年改訂版を出したものの、この部分が以前のままで誤っているので訂正したい。