「近代日本の日記文化と自己表象」研究会に参加。今回は『無数のひとりが紡ぐ歴史 日記文化から近現代日本を照射する』の合評会。大門正克氏と坪井秀人氏が報告者となってコメント、そのうえでの意見のやりとりとなった。この研究会の1冊目の本、『日記文化から近代日本を問う』が出たときに私は報告者をそういえば務めた。執筆者、論文本数がこの本は多いので、なかなか全体を見渡しながらのコメントをするが大変だったことを記憶しているが、それでもその多さ自体が方法や資料の可能性の広がりでもあり、むろん学ぶところが多かった。
2022年7月24日日曜日
リテラシー史研究会
リテラシー史研究会を開催。今回は、5月の安積歴史博物館での現地調査をもとに、今後の調査の仕方や書誌のとりかたについての問題点の洗い出しを行った。次回の調査は秋に予定。それまでに入力したデータに、撮影した蔵書印、管理印などの来歴情報を加えていくことになっている。一冊でもかなりの種類の印がみられるので、それなりの手間がかかりそう。
2022年7月18日月曜日
教育総合研究所で大学入試をめぐる講演会
教育総合研究所の講演会を開催。前回はオンライン開催だったのだが、今回からハイフレックスでの開催。特に問題なくスムーズに進行。テーマは「大学入試、どう変わるか 新学習指導要領 × 大学入学者選抜」で。私の場合、国語領域のことはそれなりに情報としても知ってはいたものの、理科や社会での入試問題の争点が聞けたこと、そしてそれが国語領域の問題を考えるうえでも色々な示唆を与えてくれたことが大きかった。また大学入試改革を歴史的に俯瞰する視点もとても参考になった。
2022年6月30日木曜日
2022年5月17日火曜日
安積歴史博物館での調査
3月に試行的に調査しておいた郡山の安積歴史博物館での調査が本格的にはじまった。土曜から月曜の3日間を使い、旧制安積中学校資料の整理、調査を行った。いろいろな大学から研究者や院生の方が13名参加。3月に試行的な調査を行ったが、今回が本格的な初回調査となる。調査中に別置してある戦前の学校文書が大量に見つかり、かなり長い調査になることが予想される。旧制中学校の蔵書や学校資料がこれだけまとまった形で調査できる場所はとても貴重なので、所蔵機関と協力しながらうまくこれらを生かしていきたい。
2022年4月30日土曜日
明治学院大学図書館との会合
明治学院大学に寄贈された占領期の資料、出版物についての会議と調査。受け入れの際の目録情報をもとに、具体的にどういった資料がどういう状態にあるかを確認するとともに、これからどういう形でその調査を進めていけるのかを所蔵機関と話し合った。これまで一緒に調査をしてきたメンバーの中に、ちょうど同大学の教員もおり、この調査も一緒にやっていけると理想的。とりあえず作業の仕方や人数、これからの計画などを検討。資料は占領期の出版物、図書や雑誌と、映画や音楽などのパンフレット類も多い。
2022年4月17日日曜日
寄贈資料についての調査協力
拙著『「大東亜」の読書編成』で、シンガポール国立図書館に寄贈されていた日本語資料、江川コレクションについてふれているが、寄贈者の江川氏と懇談する機会を頂いた。日本工業倶楽部で氏から寄贈についての次第を詳しくうかがうとともに、これ以外に氏が国内外に寄贈した各地の資料についての情報を提供してもらえた。このうち、いまだ十分に調査がなされていない資料もあるため、今後それらの資料について調査していくこととし、氏からも協力して頂くこととなった。
具体的には、シンガポール国立図書館以外に、シンガポールの東南アジア研究所、そして明治学院大学への寄贈資料について、調査を進めていくこととした。氏を通して、これら機関の責任者と連絡がスムーズに行えることとなった。月末にはさっそく明治学大学図書館と打ち合わせをし、寄贈されていた日本占領期の文化資料群の調査の手順について話し合うこととした。