2019年4月30日火曜日

戦前ハワイの日本語書店と読者

ハワイ大学のアンドリューと、安里さん夫妻が来日。10年前くらいにオランダで一緒にパネルを行って以来の再会。夫妻は共著で最近ハワイの戦前の日本語書店と読書環境に関する論文(リンク)を発表。公共図書館ではなく書店がコミュニティセンターのような役割を担っていた点や、書店現地の懸賞都々逸といった販売戦略、販売目録など、面白い点を掘り起こしています。
浅草でお昼を一緒に。安里さんは来年早稲田大学に訪問研究者として来られそうとのことで、それも楽しみ。





2019年4月14日日曜日

九州大学に出張

九州大学に博士論文の審査で出張。新しいキャンパスを初めて訪れた。というよりも日本文学研究の人々がそちらに最近引っ越ししたこともはじめて知った次第。山の上部が宇宙基地のように切り取られてその断面に大学があるような感じでした。もともとは古墳のあったところとのことで、建物の最上階はそのための展示施設とのこと。広大な駐車場の向こうに見えるのは有明海。



2019年3月28日木曜日

学科の卒業式

今年も卒業式の時期に。毎年25日だったが、今年は26日に。卒業した皆様、おめでとうございます。


2019年3月24日日曜日

3月の研究会

リテラシー史研究会。今回は発送作業が遅れていたので研究会の日に発送作業を行いました。研究会は榛葉英治日記と、彼が南京事件を扱った『城壁』の読書会。南京事件の表現史のみならず史料面でも榛葉が重要な位置を占めていることが分かる。関連して南京事件関連の研究史も見直していたが、いまだに南京事件を否定する発言が出てきたり、事件を素材にした映画が日本で公開されなかったりと、悲観的な状況をあらためて痛感。


2019年2月28日木曜日

米国議会図書館所蔵の戦前戦中検閲資料

『近代人文学はいかに形成されたか 学知・翻訳・蔵書』(甚野尚志・河野貴美子・陣野英則編、勉誠出版)が刊行されました。「米国における日本語蔵書の可能性 米国議会図書館所蔵の戦前戦中検閲資料から」というタイトルで私は寄稿しました。同所蔵資料への検閲官の書き込み一覧を付けました。


2019年1月30日水曜日

「リテラシー史研究会」12号の刊行

「リテラシー史研究」第12号が刊行。第11号までのデータはリポジトリで公開。目次は以下の通り。

横手一彦 「被占領下の被ばく表現 -『長崎精機原子爆弾記』のことなど」
奥泉圭子 「奥泉栄三郎蔵書目録」
日本力行会関係史料調査グループ 「永田稠「上京日記」、「故郷を思ふ記」(明治三四年)」
康潤伊 「読者を待つ言葉たち -『わたしもじだいのいちぶです』刊行に寄せて」
ベトナム社会科学院所蔵旧フランス極東学院日本語資料調査
 和田敦彦 「共同研究成果報告」
 河内聡子 「逐次刊行物の目録一覧からの検討」


2018年11月19日月曜日

リテラシー史研究会で映画

リテラシー史研究会。榛葉日記の翻刻もかなり進み、引揚げて来た頃からはじまって現在は直木賞の受賞前後のあたりに。榛葉の作品「乾いた湖」を皆で読み、中野綾子氏が映画版『乾いた湖』について報告、あわせて皆で映画鑑賞。原作と映画のあまりの違いに唖然とするが、この相違から当時の映画製作のいろいろな問題が見えてくるのもまた興味深かった。