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今週は松本に出張。信州大の学生達と高美書店の概要調査を行った。
しばらく手紙の整理が中心だったが、今回の整理資料にはおもしろい出版資料が数多く含まれていた。
まず驚いたのは明治三年に東京の丁字屋忠七から高美に売り渡された版木の証文。約四五〇丁というかなりの量の取り引きがなされている。
また、明治一二年から一四年にかけての「出版版権御願」の綴には、この時期に高美が出版したの本の版権届けがまとめて綴られていた。
公的な届けの類が役所でなく書店に残っているのは、届けの際に書式を二部(書名、捺印とも)作成して、一つは控えとして綴って保管していたためだろうか。
いやはや出てくる資料に驚くばかり。