来年出す本の補足、追加調査のため、後藤静香記念館に調査に訪れたのだが、あまりに資料が面白く、9月、10月といく度もお邪魔することに。
後藤静香の希望社は、戦前、高等女学校生や中学生、あるいは中等教育に進めない若者たちに向けた雑誌や修養書を出版し、読書会(誌友会、相互修養会)を通して全国各地に読者を生み出し、多様な社会事業、社会運動に結びついていった。その資料をまとめて保管してきたのがこの記念館となる。希望社の出版部の全体が見られるのは、ここをおいて他にはない。
所蔵資料の目録がまなだいということだったので、まずは所蔵資料全体に整理票を入れ、所蔵資料目録の作成にとりかかった。全体では4、500点ほどの資料なので、一人で始めたが、資料の内容も興味深く、希少な資料でもあるので、出版社と相談して、雑誌のいくつかを復刻、出版することに。
今後も資料の調査、研究を続けていくことになろうかと思うが、共同研究のような形ができるとよい。