2008年8月10日日曜日

高美の調査


8月7日から9日 これまでここでも何度かふれてきた松本市の高美書店の調査。明治時代の書店の史料がしっかり残されていることがいかに稀なのかを調べるたびに感じる。愛車は再起不能状態なので、再びレンタカーを借りて松本市に向かう。7日に高美氏宅を訪れて資料を受取り、7日、8日と信州大の学生達、それに先生達にも協力して頂いて調査を進めた。また、以前信州大学に勤めておられた馬瀬先生からの連絡があり、旧制高校記念館の史料整備について話し合いをもった。いい機会でもあったので、学生ともども記念館に向い、各地の旧制高校関係の資料を保存している記念館の現状について話をうかがった。

今回は作業の写真をとるのを失念、、、、

2008年8月5日火曜日

いわきでの活動


4日は最初に草野心平記念館に行ったのだがなんと月曜日で休館。気をとりなおしてせめて近くの草野生家を訪れたがこれまた休館。ところが幸いボランティアで掃除をされていた方の好意で中に入れて頂き、さらには草野家の話を聞いたり、お墓を案内していただいたりと、大変よくして頂いた。その後は如来寺を訪れ、調査に入っている信州大学の渡辺匡一さん達から様々な資料を見せて頂いた。

8月3日から4日 合宿




3日から4日にかけて、福島のいわき市で合宿。3日に現地について軽く作業をし、翌4日にいくつかの場所を訪れた。前日の夜に車が壊れたため、急遽レンタカーを借りての合宿。

2008年8月2日土曜日

オープンキャンパスで模擬授業

8月2日はオープンキャンパスの日。「書物の運命」というテーマで模擬授業を行った。日本文学の研究といえば、しばしば作家や作品研究がイメージされがちだが、書籍の流通や読書環境についてアプローチすることで見えてくることも多い。そのような研究方法の変化に加えて、調査も、一人で図書館で黙々と文学書を読む、というスタイルから、何人かでフィールドワークに出かけ、共同で資料調査をする、といったことも珍しくなくなってきたことを話していた。外に出て、いろいろな場所にでかけて様々な人や思いもよらない資料に出会う楽しみを少しでも伝えられればと思って話をしていた。

2008年8月1日金曜日

出版検閲

8月1日に歴史部会九段下の九段生涯学習館で浅岡邦雄氏の講演を聞いた。

戦前内務省における出版検閲 パート2 -禁止処分のいろいろ-

日頃は自由に接している思っている書物や新聞。しかし少し時代をさかのぼれば、それらを規制するシステムが数多く存在する。はっきりとそれが見える場合もあるし、見えにくい場合もある。今だってそれは変わりないし、それを知るためにこそ過去の検閲についても知る必要があるのだろう。この日は実際に検閲にあった書物や発禁図書を取り締まるための書店、警察資料などを提示してもらい、検閲の実際のプロセスについての話をうかがった。